私と巨人

□第2話 うわぁ
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えーと、私5歳になりましたー

もう、歩けるようになって嬉しいよ、ホント
オムツとか・・・もう地獄だったよ

今日、初めて外に出ようと思うんだよ
本当は、もっと早く外に出たかったんだけどね
何でか、出してくれなかったんだよね・・
過保護なんですかねぇ・・・。

まぁ、外に出れるって言っても、親と一緒に何だけど。
だから、親の前で猫かぶんなきゃいけないんだよね。
皆、自分の子供が、子供らしからぬ発言とか行動したら・・うん・・・引くでしょ。

あと、5年間家の中で過ごしてきて、解ったことがあるんだけど・・・
この世界ってあんまり科学が発展してなさそうなんだよねぇ
携帯とかないみたいだし。

まぁ・・親と一緒に外に出発!







まぁ・・・何というか、この世界での母とかの服装見て解ってたんだけど、外に出て確信を持てた。
ここ日本じゃないね。
皆、外国人さんじゃーないですか。

私みたいな、日本風の・・東洋人って言うんだっけ?

まあ、東洋人が全然いないんですけど―

それとさっきから、同じ人からの視線を感じるんだけどなぁ・・・
もしかして、5歳になるまで家から出してもらえなかったのと、この視線て、関係あるのかねぇ?


それとも東洋人の親子が珍しいだけなのか?
まぁ、今はそんなんことより、ここの探索だね。

とりあえず、あれが何か説明してもらわんとね

「ねー、おかーさん」

私の母となってる人の服をぐいぐいと引っ張る

「なぁーに?ナマエ」

私は一つの場所を指差して

「おかーさん、あの大きな壁ってなぁーに?」

母親と父親の顔が曇った気がした

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