夢小説

□お風呂/大吾
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「一緒に風呂入ろうぜ」
「いやですよ!」



お風呂




帰ってきたと思ったら早速抱きつかれ、逃げるまもなく捕まえられる。


「んなこと言うなって、久々だろう?」
「ちょっと待って下さい!」


有無を言わさず抱き上げれば暴れるなまえもなんのその、そのままバスルームへと連れて行かれる。



出入り口を大吾に塞がれ逃げ道もなく、結局は渋々一緒に入ることを了承するしかなく。
とはいえ、服を脱ぎたいのだが大吾はこちらをじっと見つめており。
目が合えばフッと笑みを浮かべられる。


「あの・・・」
「どうした?早く脱げよ」
「・・・」


暫く見つめ合うも、なまえは無言で脱衣所の出入り口を開ければ、大吾を押して廊下に追いやる。



「先に入りますから10分したら入ってきて下さい!!」


言い終わると同時にドアを閉めてしまう。
大吾の様子に深めの溜め息を吐き苦笑して。待ってる間、タバコでも吸おうとベランダに向かう。
なまえは大吾がいなくなればさっさと脱いでしまい、逃げるようにバスルームへと入る。
嫌なわけではないし、大吾とは最後までしている。
だが、明るいところで改めて自分の体を見られるのはやはり恥ずかしいわけで。
体や頭を急いで洗い始めれば大吾が入ってくる前に一通り全てを済ませ、湯船に使って扉に背を向ける。



15分ほど経ってから脱衣所のドアを開ければバスルームからお湯の音もしておらず。


「なまえ、入るぞ」


念のためノックをして声を掛ければ、返事の代わりなのかたまたまなのか ちゃぷ・・・とお湯の音が聞こえる。
ネクタイをはずし、スーツをシャツ、全てを脱げばバスルームの扉を開ける。
予想通りなまえはこちらに背を向け、長い髪も濡れてタオルでまとめられている。

濡れた後れ毛からうなじへ伝う雫が何とも色っぽく、大吾は視線を奪われる。



「・・・嫌なわけじゃないですよ?恥ずかしいだけで」


少し大吾の方にに顔を向けてぼそっと呟く。
普段であれば聞き取れないほどの小さい声だろうが、ここではよく反響し大吾の耳にまで届く。


「わかってる」


自分も体と頭を洗い終われば湯船へと足を入れる。
なまえの方へ体を向け足をのばして座り、なまえの腰を抱いて対面させるように


「だっ大吾さん?!」
「………いいだろ…少し疲れた……」


頭をなまえの肩口へ置きはぁと息を吐く。
偶に会ってこうしてあげることしかできない自分にもどかしさと無力さを感じて。
なんとなく泣き出しそうな顔に見える大吾の頭をゆっくり撫でて、キスを落とす


「お疲れ様…大吾さん」
「あぁ、ありがとう……ところで、なまえ。飯の前に一回戦といくか」
「ふぇ?!今疲れたっていったじゃないですか!それにご飯出来てるのに!」
「お前に会って元気になった。お前の飯は冷めても美味いからいいんだよ」
「たまには温かい内に食べて下さっ…ゃ……ん!」


腰に回された腕はがっちり逃がさぬように締められており、胸に吸い付きだす。
なまえが快感に動く度パシャパシャと湯船のお湯が跳ねる。

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