守ってやる
□危ない子
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キーンコーンカーンコーン
学校に鳴り響く、金の音
教室のドアが開く
ガラガラッ
先生が入って来た
「起立、気を付け礼」
「おはようございます!」
挨拶をすると先生が
「えーと、今日は転校生を紹介したいと思います」
転校生?
灰原以来だな
教室に居るみんなが騒ぎ出す
「女の子かな〜♪」
と歩美が言う
「どうかしらね」
興味無さげに灰原が言う
「さあ、いらっしゃい」
先生がそう言うと
扉が開いた
ガラッ
「今日からクラスメイトになる名無しさん名無しさんさんです」
「よろしくお願いします」
「それじゃああなたの席はあそこね」
席は灰原のうしろ
転校生は笑顔で頷き、席へ歩いて来た
「よろしくね」
と笑顔で挨拶した
「よろしく」
灰原は、冷静な口調で言った
放課後───
「なあなあ!俺ら少年探偵団なんだぜ!」
帰りの支度をしている転入生に自慢げに話す元汰
「へー、そうなんだ」
目を輝かせて言う転校生
「数々の事件を解決したんですよ!」
光彦もそれに便乗する
「すごいね君たち!」
「でもほとんどはこの探偵おたくさんの活躍だけどね」
「おい、灰原」
江戸川コナン、灰原哀、この二人か
「コナンは、少年探偵団の一員だからコナンの活躍は俺らの活躍だ!」
「そうですよ!」
ムキになって言う元汰と光彦
「まあ、どっちでも良いけど」
あくびをしながら灰原が言った
下校道──
「じゃあねー」
歩美、元汰、光彦と別れた俺らは沈黙のまま道を歩いていた
その沈黙はある一言によって消された
「工藤新一」
「「っ!」」
「宮野志保いやシェリーと言おうか」
「おめぇ、何もんだ!」
「警視庁の刑事いや、元刑事の
名無しって言います。
よろしく」
そう言って手を差し出す
「よろしくじゃねぇ!
何が目的だ!」
「まあまあ、落ち着いてよ」
なだめようとする転校生
「今朝のニュースみた?」
「確か、張り込み中の刑事が焼死したとか」
灰原が言った
「そう、それが私」
「張り込み中って!まさか!!」
灰原が驚きを隠せずに言う
「私は、ある組織を追っていた。
FBIが捜査しているから、私は捜査するなと科のお偉いさんからいわれてた。
けど、その組織は私は、の父を殺したの。
だから、いてもたっても居られなくなって黒幕をあばいてやろうと必死に調査した。
その結果、何とか黒幕のかいてある書類を見つけたの。けど、ジンとウオッカに見つかって激しい銃撃戦の末、私はAPTX4869を飲まされた。
その後、小屋に火を付けられてね、私は間一髪逃げれたって感じ。」
「それで、その書類は?」
「気を失っている間に、うばわれた。もう少しだったのに!」
うつむいて悔しがる。
「あなた、敵なの?味方なの?」
「味方だ。」
「なんで、俺達の所にきたんだ?」
「君達も、APTX4869を飲まされて幼児化した。
それと、黒の組織をおっている。
私も、同じだ。」
「…。」
信じるべきか、信じないべきか
「いいわ、信じる」
「灰原!?」
「私も、姉を殺された。
身内を殺されてしまう辛さは、分かるわ。憎しみに溢れたあの瞳、
工藤君は見えるかしら?」
「…しゃーねぇなぁ、灰原がそこまで言うなら俺も信じる。
でも、少しでも怪しい行動したらただで済むと思うなよ。」
「ああ、わかった。 ありがとう」
そして、再び歩き出す3人
3人は、博士の家へ行く事に