小説
□優しい嘘
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「ミルモとリルム殿の結婚式を、2週間後にやっちゃうぞい!!」
と、俺の親父ことマルモがそう言った。
――さかのぼること10日前
俺は、パートナーである楓を幸せにすることが出来なくて、心から消えちまいたいと思った。
するとホントに俺の体は透けちまった。
裏の世界に行っちまった俺に、ムルモやリルム、楓は手紙をよこしてくれた。
その手紙に感動した俺は、元の世界に帰ることを決めたんだ。
そして、裏の世界のエラーイ人が、その置き忘れた手紙を読んで、俺が王様になることを決定してくれた。
なんでも王様審査会に、そのエラーイ人から連絡があったそうだ。
そして、一人前になったら結婚式をするのが王家の習わしらしく。
今に至る。
マルモ「まっ一応二人の意志をきいておこうかの。どーじゃミルモ、リルム殿。OKか!?」
リルム「もちろんOKですわ!!」
リルムが勢いよくそう言った。
マルモ「そーかそーか。お前はどーじゃミルモ?」
ミルモ「……………。」
マルモ「ミルモ?」
リルム「ミルモ様…?」
ミルモ「………わりー。ちょっと出掛けてくる」
楓「ちょっと!!ミルモ?!どこ行くの?!」
リルム「ミルモ様!?」
ミルモが向かった先は――――