逆転裁判*短編
□帰り道
1ページ/6ページ
学校が終わるチャイムが鳴る。
「んーーっ終わったー♪」
椅子を少し引き、背伸びをする。
「名無しさんー!今日、先生に用事があって遅くなるから先帰っててくれない?」
真宵が言う。
「あっそうなんだ?うん、わかったよ!」
「うん、ごめんね!またあしたー!」
「大丈夫だよー、ばいばいー!」
そう言って手を振る。
そっかあ、今日は帰り道一人かあ。
ちょっぴり寂しいなあなんて思ったりする。
帰り道の途中で薄暗く、人通りの少ない道があり、少し怖さを感じる。
なるべくなら、ひとりで通りたくない。
「しょうがない、帰ろう」
そう言って、立ち上がり校門を出る。
私は1ついい案が思い浮かんだ。
成歩堂さんに電話しながら、帰るのはどうだろうか。と。
迷惑かなあ…?
ひとまず、メールで確認してみよう。
歩きながら、メールを打つ。
「送信っと!」
ひとりでこうやって歩いていると、普段は見落としがちな
風景が目に入る。
そういう発見をするのも、結構楽しい。