逆転裁判*短編
□すれちがい通信
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「ナルホドくん、真宵ちゃんーー!」
天使の笑顔で挨拶をして、事務所に入ってくる。
そう、この子は坂東 名無しさんちゃん。
僕の事務所のお手伝いをしてくれている。
とは言っても、毎日ではないんだけど
たまに来てくれている。
肩までの長さの黒髪にパッチリとした二重。
長いまつげに白い肌…とても可愛い女の子だ。
膝上丈のスカートに
ピンクのカーディガンを羽織っている。少しダボっとした感じがまたいい。
そして最近の女の子はスカートが短すぎるんじゃ…なんて思ったりする。
言っとくけど、僕は変態じゃない。
そこのところはわかっていてほしい。
「名無しさんちゃん、おっはろーだよ♪」
な、なんだ、その挨拶は…異議あり!!!
「真宵ちゃん、おっはろー♪」
可愛い!異議なし!!僕も使おうかな。
「聞いてっナルホドくんがさっき私のこと馬鹿扱いしたの!」
な、なにを言い出すのかと思えば…!真宵ちゃん、やめて!僕の好感度下がっちゃう!
「えー?そうなの?ナルホドくん!!」
そう言って僕のほうに近づく。
わ、わっ!なんだなんだ?
「そんなことしたら めっ!だよ?」
そう言って、人差し指を僕の鼻あたりに指す。
な、なんだ今のは…!かっ可愛すぎる!!!
「な、なんてね!ちょっとお姉さんぶってみた(笑)」
あははと笑う、名無しさん。
「そんな可愛い怒り方じゃ、ナルホドくんはダメだよ、名無しさんちゃん!ほら、顔がニヤニヤしてる」
「し、してないよ!!さっ仕事仕事っ!」
僕は仕事に取り掛かろうと、名無しさんちゃんの入れてくれたお茶を飲み……
「ナルホドくんー!ナルホドくんの好きな子ってどんな子ー?」
「ブーーーッい、いきなりなんだよ!」
お茶、吹き出しちゃったじゃないか…。
な、なにをいきなり聞いてくるんだ。真宵ちゃん、僕の反応見て楽しんでないか?