逆転裁判*短編
□すれちがい通信
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どうも、成歩堂 龍一です。
(僕は誰に言っているんだ…?)
お察しの通り、僕は名無しさんちゃんを溺愛している。
本人はまだ気づいてないみたいだ…。
(ほんとはさっきので気づいてくれていたら…いいんだけどなあ)
真宵ちゃんはどうやら気づいているようだ、だからさっきのように毎回からかわれる。
くっそー、気づいてるなら応援してくれよ(泣)
「ナルホドくーん!私、いまから用事あって出かけるけど大丈夫?」
「え、用事?」
「うん!用事♪」
満面の笑顔で真宵ちゃんが言った。
(……ぜったい嘘だろ…真宵ちゃん…)
ジト目で真宵を見る成歩堂。
「あー、わかったよ。いってらっしゃい、真宵ちゃん」
「いってきまーす!」
「あっいってらっしゃい!真宵ちゃん!」
そうして、二人きりになったのだった。