逆転裁判*短編
□すれちがい通信
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ここからが本番だ。
まずは…そう!尋問だ!
なぜか法廷モードに入る成歩堂であった。
「名無しさんちゃん。突然だけど質問いいかな?」
「え?うん、なあに?」
そう言って、僕を見つめる。しかも上目遣いで!!!
身長差があるから当然のことである…。
(う…可愛い…そんな純粋な目で僕を見ないで欲しいなあ…)
「名無しさんちゃんって…どういう男の人が好みなの?」
「え?」
(しまった…変に思われたかな)
「んー、そうだなあ…。ビシって決める人かな?」
優しい人ーとか、かっこいい人ーっていうのは
ありきたりで困るとは思ったけど
こう具体的でよく意味のわからない部分だと
余計に困ってしまう。
「そっか、具体的だね。好きな人とかいるの?」
(ここまできたら、聞くしかない!)
すると、彼女は少し頬を赤らめて
「…う、うん…。いるよ」
そう答えた。
ガーーーーン…
いるんだ…だ、だれだ!!!
僕のマイエンジェルハニー##NAME1##たんは誰にも…!渡さないぞ。
全て成歩堂の勝手な証言である。