逆転裁判*短編
□I愛傘
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今日は雨が降っている。雨の日は嫌いだ。
どうしよう、傘持ってきてないのに。
そして、朝急いで出たせいで
スマートフォンまで忘れてきちゃった。
はぁ…。こういう自分の間抜けなところが私のダメなところだ。
そう思いながら、委員会の仕事を片付けていく。
もちろん、私から立候補したわけではない。
先生に、指名されて仕方なく…だ。
頼まれると断れないところも私のダメなところだ。
「…よし、終わった」
仕事を終わらせ、やっと帰れる。
そうおもったら────
「あ、坂東さん!もう終わったの?」
「ん、うん。」
話しかけてきたのは、同じ委員会の女の子だ。
「私さ、今日彼氏とデートなの…!もう時間に間に合わなくって…申し訳ないんだけど
仕事やっておいてくれないかな…?埋め合わせは絶対にするから!」
「…え、えーっと…」
う、ど、どうしよう…。
▼ 引き受ける
断る
私の頭の中で選択肢が飛び交う。
でも私が断ってしまうと、他に頼む人がいないだろうから
デートに遅れてしまうんだろうなぁ…。
自然と私は
「うん…いいよ」
と答えてしまうのであった。