逆転裁判*短編
□めると
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────セミの音が響き渡る真夏のある日。
ミンミンミンミンミン
「あづーーーーい…」
「だねー…成歩堂さん。早く帰ってこないかなあ」
「早くピ●くんもってこーーい、ナルホドくーーん」
「私もーーガ●リガリ君はやくーーーー!!!」
私と真宵ちゃんは、うちわで仰ぎながら
ソファでだらーっとしていた。
「…名無しさんちゃん、その服かわいいね。」
「ん?うん、部屋着みたいなものかな、暑いしこの前買ったの!」
白いピンクの水玉のキャミソールにショートパンツの部屋着。
真宵ちゃんはいつもどおりの格好だ。
熱くないのかな?
「いいねー、似合ってるよ!セクシー!な感じ♪」
そうは言うけど、セクシーってもっとこう…
千尋さんみたいなイメージ。
「ありがとう!でもセクシーってもしかして服のことだけ言ってない…?」
でもすごい嬉しいよ、ほんとだとしたら!
「えへへ、そうだよー!」
そうだよってはっきり言われた。ガーン。
「あーーだめ!あたしもう我慢できない!」
そう言って突然立ち上がる真宵ちゃん。
「え?どうしたの、真宵ちゃん。」
「近くのショッピングモールに行ってくる!涼んでくるー!あとついでに、試食コーナーまわるー♪」
「え、えーー!成歩堂さんもうすぐ帰ってくるんじゃあ…」
「だって、まだ帰ってきてないしこれ以上我慢できないもん…」
たしかに…。どこまで買いに行っているんだろうか。