逆転裁判*短編
□初恋は青いスーツ
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「あ…はい。おはようございます」
私も毎度挨拶を返す。
とは言っても、きっと真顔なのだろうけど。
自分では笑顔をつくってるつもりなのだけど
どうやらちゃんと笑えてないみたい。
まぁ、そんなの今までに困ったことないから
別に気にはしてないのだけど。
1件の着信がかかってくる。
「ん?2時から集まるの?あーべつに大丈夫だよ。うちの親は門限とかないし
特に、深夜に家でてもなーんも文句言わないもん(笑)うん、じゃあまたあとでねー」
相手は学校とは別に、バイト先で仲良くなった他校の友達に
ときどき遊びに呼ばれるようになった。
そこには、いわゆるギャルっぽい見た目の人や
チャラ男と呼ばれる人たちがいるようなところだ。
見た目、派手でも地味でもない普通の私が行くと
凄く浮くのだけど…。
これで遊びに行くのは今日をいれて2回目。
前に行ったときは…楽しかったと聞かれるとそうでもない。
特に断る理由もないから、行くだけだ。
そう、止める人もいないし。