拝命します
□雨
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篤さんと結婚して3ヵ月たった。
そんな今日は公休日にも関わらず外は雨で、出掛けに行くにも行きにくい天気だった。
かといって明日は出勤だし、デートにも行けない。
ふぅ、と溜め息をついたとき後ろから声が聞こえた
「何溜め息ついてんだ」
一応心配してくれているらしいけど、なんせいつも仏頂面なので今も顔をしかめている。
「雨ってイヤだなーって」
「そうだな、今日は映画に行こうと思ったんだが…」
え、もしかしてあたしと!?
「手塚に詫びを入れないとな…」
…そうだった。手塚も篤さんのこと大好きだったんだった。忘れてたよ。ていうかいつの間に約束してたんだよ。
「さて、郁。何する?」
「え!?」
あぁ、そうか、家にいるんだもんね、何かって…
突然振られて困った顔をしていると堂上の方から提案してきた。
「料理でもするか?」
料理か〜…何作るのかな?
よくわからないまま、「うん」と返事してエプロンをつけた。
「ねぇ、何作るの?」
「何がいい?」
何が!?わ、わかんないよ!特にないし…
「…わかった。じゃあクッキーでいいな」
「う、うん!!」
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