短編集

□拍手文@&A
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学セブ編〜


僕は昼食を食べ終え、いつものように湖の畔の木の下へと腰をおろし、持ってきていた本を開いた。


風が心地好く僕の頬を撫でて吹く。


(そろそろか……)


『セブ〜!』

ほら、やっぱり来た。


いつからか僕が本を読むのを邪魔するようになったやつ。


『ねぇセブってば〜』


「煩い、何だ?」


僕は照れくさくて…
いつもこんな返し方しかできない


初めは煩わしいと思って無視していた



それでも諦めずに毎日、僕の隣に来るこいつのことが気になりはじめたのは最近だった気もするし、すごく前だった気もする





今日は彼女が来ない…
ふと顔を上げると廊下でブラックと喋っていた。顔は真っ赤で目は潤み今にも泣き出してしまいそうだ。


成り行きを見ていると、あいつが頭を下げ、ブラックが首を振り、あいつは泣きながら走り去った。



(僕は自惚れしてたのか…あいつも僕のことが好きだと…)


この時、僕は気付いた。
あいつのことが好き…
さっきの感情は嫉妬…ということを…


僕は急いで校内を探し回った
(振られても構わない。伝えよう)


だが、あいつはいなかった…
僕は諦め木の下へと戻ると…そこには探し回った 、あいつが座っていた。



『あっセブいないから心配しちゃった〜』



「心配……したのは僕の方だ…」


僕は考えるよりも先に体が動き、あいつを強く抱き締めていた。


『セブ…?』


「ブラックのことが好きならそれで構わない。ただ……僕はお前が…『好きだ』」


「えっ?」


『私もセブのこと好きよ?』


「でも、お前はさっきブラックと…」


『見てたのね…
あれはセブを虐めるのをやめてってお願いしてたの……無理だったけど……』



(じゃあこいつは僕のために涙を…)



「ありがとう…そんなことしなくていい…」


『でも、セブ虐められるよ?』



「大丈夫だ。虐められてもお前が傍にいてくれるなら…」
「これから先、僕の傍にいてくれるか…?」



『えぇ当たり前よ♪』



それから先、悪戯4人組は彼女の涙のせいで、当分スネイプに近づけなかった。



Fin〜
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