After Story

□違う涙
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セブのプロポーズから数日が過ぎたが、未だにホグワーツの修復作業は続いていた。


一般の生徒は数時間前に各々の家へと戻っていったが、不死鳥の騎士団に属している人は変わらずに作業をしている。



しかし、今日はそんな修復を早めに切り上げて不死鳥の騎士団での打ち上げパーティーが大広間で開かれることになった。


1人の死者を出すこともなく終わったこの戦いに祝杯をあげたいようだ。



『セブ、そろそろ私たちも行きましょうか』



共に作業を進めていたセブにそう言うが、セブは作業をやめようとしない。


「我輩は出席しない」


(またこれだ……)



パーティーが決まった今朝からセブはずっとこの調子で、自分は参加しない…の一点張りだ。


『そんなこと言わないで行きますよ』



私は左隣で杖を壁へと向けているセブの腕に自身の腕を絡めた。


不意のことに驚いたのかセブは杖を落とすとそれを拾おうともしない。



『さぁ行きましょう』



私は屈んでセブの杖を拾うと、それをセブのベルト部分に差し込み腕を引っ張った。




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