炎のゴブレット
□戸惑い
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次の日の朝早く、私は校長室に呼ばれた。身支度を整え同室のハーマイオニーを起こさないように部屋を出た。
校長室の扉を開けて中へ入ると、ダンブルドア校長とスネイプ教授がいた。
私はスネイプ教授が何故いるのか分からなかった。
『失礼します』
「名前、早くにすまないの」
『いえ、どうなさったのですか?』
私はスネイプ教授がいることを不思議に思いながらも校長に訊ねた。
「少し君に話しておきたいことがあっての」
『私に……?』
「これから相談者が必要なときはセブルスのところへ行きなさい」
校長の唐突な言葉に驚き目を見開いたのは私だけではなかった。
『えっ?』
と間の抜けた返事をしてしまった私を見て、校長は目を細め微笑んだ。
確かに私のこれまでの境遇を知っているのは校長ただ一人。
だからって何故この人なんだろう?
マクゴナガル先生ではダメなのか
と様々な思考を巡らせていると
「ほれ、2人とも朝食を取り損ねてしまうぞ?大広間へ行かんのか?」
と呑気な声が聞こえた。
スネイプ教授は「失礼」の一言を残し去ってしまった。