炎のゴブレット
□黒悪夢
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私は教授に送ってもらったことが夢のように幸せな時間で、ベッドに入っても眠りにつくのに時間がかかった。
次の朝、ハーマイオニーに起こされハリーとロンと一緒に大広間へと向かった。
いつもは席につけば自然と朝食が用意される筈だが今日は出てこない。
不思議に思い周りを見回したが、どうやらどこのテーブルにも料理は出ていないようだ。
やがて、大広間の扉が開き先頭からマクゴナガル教授、ダンブルドア校長、スネイプ教授が入ってきた。
そのまま滑るように教員席に着き、マクゴナガル教授がゴブレットを叩いた。
「いやぁすまんの
今日は話があったため朝食を出さないように頼んだのじゃ、すぐに終わるから少ーし我慢して聞くんじゃよ?」
ダンブルドアの話とは一体どんなことなのだろう…
ロンは話よりもご飯というように貧乏揺すりをしているし、フレッドとジョージは額をテーブルにつけて眠っているようだった。
「本日10月30日の午後6時にボーバトンとダームストラングの代表団が到着する。
その為、授業は30分早く終了する。」
その言葉を聞くとロンは貧乏揺すりを止めフレッドとジョージは目を輝かせた。
誰もが対抗試合の開始を喜びあっていた。
「尚、全校生徒は鞄や教科書を寮に置き、城の前に集合してお客様を出迎えることとする。わしの話はそれだけじゃ
ほれ、朝食を早よ食べて授業に向かうのじゃよ」
さっきまで、ご飯の要求をしていたにも関わらず今は目の前に料理があるというのに対抗試合のことで食べている者など、ほとんどいない。
「やっと始まるぜ
楽しみだよな」
「僕はクディッチが出来なくなるんだ
嬉しさと寂しさ半分さ」
ロンはとても喜んでいる。
反対にハリーはクディッチが出来ないことを残念がっていた。
「2人とも!早く食べないと遅刻よ?」
ハーマイオニーの言葉で時間を思い出したのか急いで食べ終え授業へと向かった。