炎のゴブレット
□守る力
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私は教授に全て話した為か少し気持ちが軽くなった事に気付いた。
寮に帰り、女子寮へと上がった。
「名前!急にいなくなるから心配したじゃない!どうしたの?」
『ごめんね…ちょっと1人になりたくて』
私が部屋へと入るとハーマイオニーが抱きついてきた。
「あなたの様子がこの頃おかしいから…
ひょっとして男子が嫌いになったの?」
真面目に聞いてくるハーマイオニーに私は小さく首を振り答えた
『そうかしら?
普通だと思うけどなー』
こんな様子、普通じゃないのは私が一番よく分かっている。
「ねぇ名前…そんなに私のこと信用できない?」
『えっ?』
「私はあなたのこと友達と思っているわよ
あなたは違うの?」
『そんなことない!私もあなたのこと友達だと思っているわ
編入してすぐ友達になってくれたもの
大切な親友よ?』
「だったら1人で悩まないで何でも話して
私は絶対にあなたを裏切らない」
私はそのハーマイオニーの言葉に全てを話すことを決心して過去を話した。
話し終えた後、ハーマイオニーは私を抱き締めて泣いていた。
「辛かったね……」
(みんな、ここにいる人は優しい…
自分のことのように考えてくれる…
校長が言ったように、私が今まで会った人だけが人間じゃなかった)
そのまま私たちは泣き続けた