カゲプロnovel
□シンタローを押し倒してみよう。[女主]
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ここはメカクシ団アジト。
今日、団長さん達は皆モモちゃんのコンサートへ行っている。
…私とシンタローだけを置いて。
シンタロー曰く、妹のコンサートなんかには行きたくないらしい。
モモちゃんも、兄に来られたら恥ずかしいと思うけど…
そんな訳で、シンタローの彼女である私も留守番をしている。
私とシンタローが付き合っている事は、皆知っている。
所謂“公認”ってやつだ。
貴『シンタロー』
する事も無いから、話しかけてみた。
シ「…何」
貴『……』(ジー)
シ「何だよ…?」
あ、今首かしげた。可愛い。
貴『好きだよ』
シ「のぁぁああッッ!!?な…な…!?//」
照れてる。
そういうとこが、可愛い。
本当、私より可愛いんじゃないかと思う事もある程に。
シ「何だよ急に!!//」
貴『駄目?』
シ「や…駄目じゃな……
貴『じゃあさ、シンタローは私の事…どう思ってるの?』
シ「それは…好き、だけど…?//」
貴『どのくらい?』
シ「は?//質問攻めだな…」
そりゃあ、二人きりだと欲張りになるから。
貴『どうなの…?』
シ「っ…これくらい…」(ギュッ)
そう言って、シンタローは私を抱き締めた。
シンタローを見てみると、耳まで真っ赤に染まっていた。
これが彼なりの愛情表現なのだろう。
貴『…そっかー』
シ「…恥ずかしい…」
でも、私は彼以上に………
…ドサッ
私はそのまま私に抱きついていたシンタローを優しく押し倒した。
シ『…んっ……!!!!!!???』
ボフッ、という効果音でも聞こえてきそうな程シンタローの頬は一瞬で赤くなり、余裕を失っていた。
貴『私は…これくらいシンタローの事、好きなんだよ?//』
シ「…ふ…フツーこういうのって男がするモンじゃないのか!?//」
やっぱり可愛い。
自然と上目遣いできるって、ずるい。
貴『シンタロー、大好き!!』
きっとそこら辺から
「ご主人!ここまでの一部始終、ちゃんと録っておきました!!他の皆さんにも送りましたよ!!ご主人の可愛い姿!!」
…なんて声が聞こえてきたのは気のせい。