魔法旅行記ブック

□第二言
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ドサ


「ッ ぃった、」
「師匠大丈夫ですか?」

僕達は穴に落ちたあと何処かに出されたみたいだ。
僕は受け身を取れずに腰を打ったが 姫ちゃんは空中で軽やかに一回転し、そのまま地面に降り立った。

「ところで姫ちゃん。ここは何処だろう」
「さあ、姫ちゃんにも分かりません」

今僕達が居るのは何処かの部屋の中だった。
言うなれば校長室のような……

「師匠ー誰かが此方に向かってきてるです」

姫ちゃんが言うなら本当だろう。

ガチャ

入ってきたのは年配の男性。




「潤さんから話は聞いているよ。」

優しげな声で話しかけてきた男性はディペットさんと言うらしい。

「潤さんから頼まれた?」
「ああ 君達が今日来るから世話を頼んだってね」

それから色々な事 ここはホグワーツ魔法魔術学校、ディペットさんはホグワーツの校長だと言うことなどを教えてもらった。

「君達は編入生としてホグワーツに通ってもらう。潤さんとの約束だからね」
「やったぁーー!!」
「姫ちゃん、落ち着いて」

そして制服をもらった。

「あ、あの…………」
「ん? なにかね?」
「……これ、女物なんですけど…」
「ぇ 君は女の子じゃないのかね?」

そういって鏡を渡され絶句した。
鏡に映った僕は姫ちゃんを助けに学校に行ったときに 女装したときに瓜二つだからだ。
ただ 違うのは女装したときより髪が長く腰らへんまでに延び……………胸がある。

「ほんとです!師匠が女の子!!」

いやいや姫ちゃん最初に気づけよ。
心の中でつっこみ、改めて自分の顔を見る。
哀川さんまでとはいかなくともそこそこ美人だ。

『特典付けてるからな』

あの時の哀川さんの言葉はこの事を指していたのだろうか。

「ではそろそろ行こうか」
「何処にですか?」
「大広間だよ。寮の組分けをせねば」
「今からですか!?………僕達教科書とか……」
「教科書ならある、潤さんが全て揃えているから心配せんでいい だが、杖が 」
「杖、ですか…」
「魔法使いにはひつすです!!」

それはもしかしなくとも必須の事じゃないだろうか。

「 」

いきなりディペットさんが僕達を引っ張ったと同時に浮遊感が僕を襲った。
 

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