戦国のトビラ
□第一戦:始まりの書
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眠ると…嫌なことを思い出す。
私を捨てた両親、その親族
………皆、私を見下すように見ていたまるで汚いゴミのように…
《チョンチョン》
『……朝、か』
ダルく重い体を起こすと手の甲に涙が落ちた
『…………また、泣いちゃったか』
パジャマの袖で涙を拭いてベットから降りると下から声が聞こえてきた
「ゆうかぁ〜起きなさーい、遅刻するわよ〜」
『…は〜い』
ベットから降り、薄水色のYシャツに袖を通し、紺色と赤のチェックスカートをはき
濃い鼠色のブレザーを着て
鞄を持ち下へ降り、リビングの扉を開けた
『おはよう、母さん、父さん』
母「おはよう、優香よく寝れた?」
『うん、もうグッスリだよ』
父「そうかそうか、よかったな」
この二人は私の両親…と言うか恩人だ
小さい時に親に捨てられ、親戚にたらい回しにされたあげく
孤児院に入れられた
そんな私を養女にしてくれたのだ