戦国のトビラ
□第ニ戦:迷子の姫と左腕に近し者と凶王
2ページ/2ページ
草木を掻き分けて進んだ先に少し開けた所があった
そこの真ん中に空から降りてきた者がいた
左「お、おい!!大丈夫か!?」
左近は駆け寄ってその者の顔をみた
遠くからでは解らなかったが、その者は少女であった
少女の口元に耳を近づけて息を確認するとちゃんと息をしていた
左「良かった……息はしてるな
でも………何で空から落ちてきたんだ??」
少女の落ちてきた空を見上げてみると三成もそこへ来た
三「どうした、左近」
左「あ…三成様、いや」上から女の子が降ってきて…
三「女……?」
左「はい、この子です」
そう言って左近は降ってきた少女を三成に見せた
三「………」
三成は無言で少女に近づき、少女を抱き上げた
左「えっ、み、三成様っ?!」
三「こいつをくれて帰る」