11人family
□大事件
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あれから一週間が経った今、夜。
今も先輩からの異常なメールはきている。
学校では皆がいるからか、近づいてはこないけど目はよく合う。
私はその目が怖くて怖くて、学校では怯えてばかり。
だから涼介たちにも香織にも心配された。
帰ってからも先輩といるようで私は日に日に先輩にメールを返さなくなった。
その度に学校での先輩の目の怖さは増していった。
私は部屋からでなくなり、大貴兄さえも部屋から追い出してしまった。
部屋の鍵を閉めてドア越しから皆が様子を伺ってくる声を聞く毎日。
私はその毎日に返事をしないでいた。
ああ…また同じ、着信音。
『もうやめて…』
私はメールを見るだけ見ておこうと、内容を見た。
『…え……』
内容は、諦めるから学校に来てとのことだった。
本当なのかな…
今までのが終わるってことだよね…?
でも、諦めが早すぎない…?
そんなことないのかな、
今まで散々言ってきて、学校でもあの目だよ?
本当に諦めるのかな…
でもこのまま行かないのもダメだよね…
自分でなんとかしなくちゃ。
皆に迷惑かけてる。
『明日は…学校、行かなくちゃ…』
私はそう呟いて寝る体制に入り、そのまますぐに寝てしまった。
大変なことが起こることも知らずに。