虹物語

□第5Q 「笑っちゃうわ。」
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同じ“あかし”だからかクラスは別れてしまっても,赤司 征十郎という男の話は勝手に私の耳に届いていた。


お金持ちの家の息子だとか,
成績は常に学年1位とか,
性格は超紳士的だとか,
負けを知らない人間らしい。



そして私は初めて生での赤司 征十郎を見た。と言うか出逢った。
他クラス男女合同の体育での事。
転がってきたバスケットボールを受け渡そうとしたのが噂の赤司様である。




秋「どうぞ。」

赤司「すまない。」

秋「へぇ,君が噂の赤司くんか。」

赤司「噂になるようなことをした覚えはないが,そうだ。」

秋「うん,それだけ。引き留めて悪いね。


いやなに,貴方って意外と詰まらないのね。笑っちゃうわ。」

赤司「君の期待に添えずすまないね。」

秋「,まぁお互い色々と通じるものがあるんだから,仲良くしましょ。」





今度1on1するのも良いかもね。

退屈だと思っていたけど、何だか楽しくなってきたわ。



秋(にしても女子の声援凄いわねー。)


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