仮面ライダーディサイア〜もう一人の魔法使い〜
□prologue
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「ハァァ!!」
「セイヤァァ!!」
「ぐはッ!?」
二人の攻撃を喰らい、怪物は地面に倒れ伏す。
その後、二人は魔方陣に吸い込まれるように消えてしまい、本体である魔法使いが銃を構えた。
「さて、そろそろ終演にするか?」
今度は左手に青色の指輪をはめ、それを銃の頭の部分にある窪みに差し込んだ。
《マーキュリー!OK!バーストストライク!!》
銃口に魔力が蓄積され、蒼い光源が輝く。
魔法使いは引き金に手を掛け、倒れ伏している怪物に残念そうに、嘆くように言葉を投げ掛ける。
「…………オマエも、俺を殺すことは出来ないか………」
「ぐッ!?」
「これで、サヨナラだ」
魔法使いはそう言い、引き金を引いた。
「ハァァァァァァ!!」
チャージされていた魔力が一気に解放され、蒼白い一閃が怪物に駆け抜ける。
「ぐわぁぁぁ!!?」
光線が当たった瞬間、怪物の身体が凍結した。そして、魔法使いは怪物に背を向け、銃を腰のホルダーに直す。
「………the end」
バキィン!!と氷が弾け飛び、怪物は霧散した。
魔法使いのスーツが粒子となり、消えていく。すると一人の青年の姿になった。
「………………さてと」
これが、もう一人の魔法使い・ディサイアの物語である。