硝子細工の姫君―Lies And The Truth―

□Chapitre.3
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―――貴女は忘れてしまったのね。


あの時、自分に何が起こったのか。



……いや、少し言い直そうか。



一体何が起こったのか。


そして、自分が一体何をしたのか。




まぁ、いいよ。今は無理に思い出さなくて。


……そう、今はね。



時が来るまで待っていてよ。



いずれ必ず、追いつくから。










――…そう、貴女があの世界に置いてきた、全てとして―――。
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