七つの大罪

□人間嫌いの女神様
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「……?」


リオネス王国・城内にて。不意に感じた魔力に足を止める。それは前を歩いていた団長達も同じのようで。


「団長、この魔力は……」

「南門の方か」

「もしかして敵襲!?」

「「「「「「それはない」」」」」」


若干焦るディアンヌの台詞を、全員で即否定する。


「おいおい、確かにこの魔力は強大だけど1つだけだぞ? 普通1人で来るか?」

「余程の馬鹿か、腕に相当自信がある奴ならやりかねないな」

「…マーリンさん酷ー……」


団長が呆れたように呟く。だが、確かに魔術士の言う通りだろう。


「ま、行ってみりゃ分かんだろ〜……って早っ♪」


バンが言い終わる前に、既に走り出していた団長達(俺もだが)。


「置いていくぞ、バン」


顔だけ振り向いてそれだけ言うと、早くも城から出ようとしている後ろ姿を追った。
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