FAIRY TAIL
□望み
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太陽は嫌い。
なぜなら、絶え間なく光を大地に降り注ぎ続ける太陽は、私にとって眩し過ぎるから。
だから、晴れた日の昼間は余程のことが無い限り外へ出ない。
『……今日も晴れてるの』
誰に聞くまでもなく、左手の甲で目を覆いながら呟く。
すると、意外な声が耳に入ってきた。
「最近ずっとだから、気が滅入るかい?」
『……ミッドナイト……』
少し手をずらし、私を見下ろす紅い瞳を確認する。
『珍しいわね、起きてるなんて』
「まぁね」
素っ気なく返事を返し、私が身体を預けている樹の傍に座るミッドナイト。
「ルナー、ショッピングに行くゾ〜!」
唐突にエンジェル登場。またショッピングのお誘いだ。
『やだよ、晴れてるし』
「しょぼーん…」
即答され、やっぱりダメかぁ……と肩を落として歩いていくエンジェル。また晴れてない日にね。