FAIRY TAIL
□もし……
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冥府の門の本拠地である冥王獣へ乗り込んだ妖精の尻尾の魔導士達が、突如として放たれた大呪法・アレグリアによって、冥王獣の一部となってしまった。
こんなことをする奴は、予想がついているけど……。
『相変わらず、やることなすこと えげつないね』
「聞こえているぞ、フィネア」
後ろから聞こえた声に、独り言のつもりだったんだけど、と苦笑して振り向く。案の定、そこにはENDと表紙にあるゼレフ書を抱えたマルド・ギールがいた。
「何が独り言だ。気づいていただろう」
『あ、バレてた?』
鋭くなったねー、と棒読みすると、小さくため息をつかれる。何だその態度は。人(じゃなくて悪魔)がせっかく様子を見に来たっていうのに。
「……その様子では、こちら側に来たわけではなさそうだな」
『またその話? 何度も言ってるじゃない。
私はどちら側でもない、ただの傍観者≠セって』