夜食

□Gold moon
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あの日の月は何か妖気の様なものが漂っていた。

怪しい光が、私たちを呑み込むように辺りを照らしていた。それはまるで私たちを監視しているかのようにも見えた。

「そう思うのは、のりまきだけじゃないのぉ?」

ドロップが私をからかいながら寝袋を石の無い地べたへ敷いた。

近くでは、掛けたタオルッケトをもう放り出しているコロッケとT−ボーンがいびきを立てながら安心し切った寝顔を見せていた。

さっき寝っころがったと思ったみんなもここ最近の疲れでもう寝てしまった。

「ところで、 のりまきぃ…フォンドヴォーが…呼んでた…よ」

「えっ?」

自分呼ぶ声が聞こえ本能的に振り向くと、そこには桃色の貯金箱と一緒に仲良く寝袋に入って寝息を立てている少女の顔しかなかった。

「…お休み。」

みんなの寝顔を見まわしてから、眠っているのを確かめるように私は言った。

それにしても、どこにいるのか、そしてなぜ私を呼んでいるのか。

「お兄ちゃん…。」

みんなを起こさないように、見えない兄へ向かって私は言った。

「お兄ちゃん…、何か用があるの?」

もう一度、すがるように。

すると、兄は近くの樹の陰に姿を見せた。

「お兄ちゃん!!」

近くへ向かう。何か様子がおかしい。

「ゔゔ‥」

樹を支えにして、かろうじて立っている兄は、なぜか私と目を合わせなかった。

いつものお兄ちゃんじゃない。確信し、二十センチ程の距離に近付いた。



― その時



「血を…よ…こ…せ…」

「何…言ってるの…」

異常だ。そう思い肩を掴み、声を掛けながら体を激しく揺すった。

焦りの気持ちしかなく、力加減とか、そんなことは考えてなかった。ただ、もとに戻ってほしい。その一心で…。

だが、刺激したのがいけなかったのか。兄はいきなり顔をあげた。その眼は、いつもの山吹色の瞳ではなく、漆黒の白目と真紅の眼球で構成されてた。眼球には理性という光はなく、ただただ自分の欲望を満たすための物を探している獣の目だった。

すると、私の頬を叩き、ひるませた。

―っバンカーとして、失格だ!!

師匠にはたかれた時のことがスッと思い出された

同じ……痛み……。

ひるんだ私に、兄は荒々しく私を胸の中へと引き寄せ肩を強く掴んだ。「っあ」握りつぶされそうな痛みのせいで自然に声がお腹から出てきた。

「ゔぁあ!!」

叫ぶような声が耳元でしたとたんに、突き刺さる痛みと、生暖かく厚い何かが私の首筋を包み何かの食い込む感覚とプッという小さな噴射音がした。

不意を突かれ、思考が一時的に鈍る。そこをどんどん攻められ、徐々に不利な体制に持って行かれた。

「どうしたぁ……もっと…抵抗しないのかぁ…」

違う。こんな誘い方、いままだ一度もなかった。

髪をつかみ、顎の線をベロッと舐め上げる。

瞬時に体に走る何か…。肉芽が強く固くなり内部から濃い蜜があふれ出て、たちまち私の下を濡らした。

「くう……あぁ……」

獣欲が表へ曝け出された。

息は荒くなり、顔は紅潮し、自分の瞳は何を見ているのかわからなかった。

兄は首筋から留めなく流れる赤い体液を自分の体へと取り込んだ。

摂取機関である湿った口や舌を付けられる度、私は濡れていった。

とうとう力が抜け、少しの抵抗もできなくなった時、仕上げとばかりに私を押し倒した。

チャックを開けると、最高の膨らみをしびくびくと撓っていた男根が露わにされた。

私は袴を脱がされ、下着の上から分泌液のにじみ出た性を押し当てられた。不規則な刺激の与え方が、より私を熱くさせた。

「ほら…好き、なんだろ?」

地の底から響くような声は私の頭えと入っては来なかった。ただ、性的でいやらしいことをされて、お互い高ぶっている。それだけは体で感じていた。

「ゔぁあ!!」

声を上げながら私の下着を思いっきり剥がす。鋭い音と、白い布切れが辺りに散らばった。

そのまま、止まることなく、私の中へと水音を立てながら入る。膣に先端が激しく当たり、痛みが生じた。

私の肩をがっしっと抑え荒々しく腰を動かし始める。摩擦のような感覚と、引き締まった肉体がぶつかり合う音だけを感じながら、私の意識は遠くなっていった。



最後に見えたのは、赤い目を見開いた兄とその兄の体を照らすあの怪しい光を出す黄金の月だった。





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あ〜。死んだ。

まあこの後の展開も考えてたけど、時間ないし、つまらないから、いいかと思いました。

もう寝ます。おやすみなさい。

…てか、二作目もフォンドヴォーだよ。ww







▽ブログに乗せたものです。話しの展開が速すぎますね。。

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