僕がいますから/黒子夢/連載中
□第4Q
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黒子くんの言う通り
辺りはすっかり暗くなっていた。
あたしと黒子くんは並んで歩いていた。
「黒子くん、いつもこんな遅くまで自主練してるの?」
「はい。だいだい毎日ですかね。」
「...すごいね。あたしには到底...」
「僕、皆に比べたらとても力不足なので。みんなに追い付きたいんです。」
「そんな!黒子くんのプレーすごいじゃん!
私、この前の練習試合見たんだよ。」
「知ってます。」
「知ってるんだ(笑)」
ちょっとうれしかった。
「黒子くん、全然力不足なんかじゃなかったよ。黒子くんのプレーでどんどん点が入って、
私わくわくしちゃった!」
「ふふっ、わくわくですか。」
あっ、
また笑った。
やっぱり笑うとかわいい。
「くるみさん、試合中、僕のこと見つけてくれたんですね。ありがとうございます。
体力とか身体能力とかそういうの僕には足りないので。」
呼び方が自然に名前になるのでドキッとした。