僕がいますから/黒子夢/連載中

□第4Q
1ページ/2ページ

黒子くんの言う通り
辺りはすっかり暗くなっていた。


あたしと黒子くんは並んで歩いていた。


「黒子くん、いつもこんな遅くまで自主練してるの?」


「はい。だいだい毎日ですかね。」


「...すごいね。あたしには到底...」


「僕、皆に比べたらとても力不足なので。みんなに追い付きたいんです。」


「そんな!黒子くんのプレーすごいじゃん!
私、この前の練習試合見たんだよ。」


「知ってます。」


「知ってるんだ(笑)」


ちょっとうれしかった。


「黒子くん、全然力不足なんかじゃなかったよ。黒子くんのプレーでどんどん点が入って、
私わくわくしちゃった!」


「ふふっ、わくわくですか。」


あっ、
また笑った。
やっぱり笑うとかわいい。


「くるみさん、試合中、僕のこと見つけてくれたんですね。ありがとうございます。

体力とか身体能力とかそういうの僕には足りないので。」

呼び方が自然に名前になるのでドキッとした。
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ