僕がいますから/黒子夢/連載中
□第5Q
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ガコンッ
「あー、もうまた外れたぁー。」
「大丈夫です、くるみさん。
焦らずいきましょう。
だって....」
「僕もまだゼロ本ですから」
「励ましてくれてありがとう、黒子くん。
でも二人とも進歩が見られないね...」
あたしと黒子くんは、
部活後、残ってシュートの練習をしていた。
黒子くんは私と一緒に練習してくれるとは言ったけど、
彼はパス以外はからきしダメ。
二人してシュートを外してばっかりだ。
「うーん。誰かよく教えてくれる人いないかなぁー。」
そんな風に呟いとき、体育館に誠凛男子バスケ部キャプテンの日向先輩が入ってきた。
「うおう、黒子!
何だ残って練習かぁ。
熱心だな。
...ん?そっちは?」
「あ、えっと女子バスケ部一年の笠岡です。」
「はじめまして。笠岡も練習?」
「はい!」
「お疲れ様です。キャプテン。どうなさったんですか?」
「おう!いや、ちょっと部室に財布忘れちまってな。
もう誰もいないと思ったから驚いたぜ。」