僕がいますから/黒子夢/連載中
□第6Q
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「ふぅー!今日も疲れたね、黒子くん。」
「はい。お疲れ様です、くるみさん」
「でもでも今日は、ものすごく収穫あったよ!
日向先輩、本当にすごい!」
「そうですね...」
そういいながら、黒子くんは私のほうを見てくれない。
そういえば今日は何かちょっと変だ。
「黒子くん、どうかしたの?」
「あの....
何か僕、一緒に練習しようって言ったのに、全然くるみさんの役にたてなくて、すみません。」
「え!
いいのよ、そんなの!」
「それに....ごめんなさい。
本当はそれだけじゃないんです。」
「え、なに??」
「日向先輩にむかって、すごくいい笑顔で笑ってたじゃないですか。
僕だけ見たことある笑顔だと思ってたんで....」
私は一瞬何を言われたのかわからなかった。
しばらくして、ボッと顔が赤くなるのを感じた。
「ご、ごめんなさい!
今の、忘れてください!」
黒子くんはそういって顔を伏せてしまった。
彼の耳が、
赤くなっているのは分かったけど。