僕がいますから/黒子夢/連載中

□第6Q
1ページ/1ページ

「ふぅー!今日も疲れたね、黒子くん。」


「はい。お疲れ様です、くるみさん」


「でもでも今日は、ものすごく収穫あったよ!
日向先輩、本当にすごい!」



「そうですね...」



そういいながら、黒子くんは私のほうを見てくれない。


そういえば今日は何かちょっと変だ。



「黒子くん、どうかしたの?」


「あの....
何か僕、一緒に練習しようって言ったのに、全然くるみさんの役にたてなくて、すみません。」


「え!
いいのよ、そんなの!」



「それに....ごめんなさい。
本当はそれだけじゃないんです。」



「え、なに??」



「日向先輩にむかって、すごくいい笑顔で笑ってたじゃないですか。
僕だけ見たことある笑顔だと思ってたんで....」


私は一瞬何を言われたのかわからなかった。


しばらくして、ボッと顔が赤くなるのを感じた。




「ご、ごめんなさい!
今の、忘れてください!」


黒子くんはそういって顔を伏せてしまった。


彼の耳が、
赤くなっているのは分かったけど。

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ