君との繋がり

□思い込み side
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 「……疲れた」

 ここ数日、やれ会議だ、復旧だ、と駆り出され続け、屋敷に帰ったのは3日ぶりだった。

 未だ壮介はボロ教会、要は支援団体、那智は各部署の統轄へ駆り出され、綾音も学園への入学準備で忙しく、屋敷は静まりかえっていた。

 「信乃は拗ねているだろうな」

 寂しがり屋な信乃を思うと、笑みが溢れ出た。暫く休みがとれたので、買い物にでも行こうと思い、信乃の部屋を訪れた。

 「信乃、入るぞ」
 ノックをしたが反応がなく、莉おうはドアを開けた。
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