好きだから2

□新たな始まり
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んー…

りさは目を覚ます。

あれ?私…なんで寝てるの?
しかも服…着替えてない…

時計をみると4時半。
床ではいつもは先に起きているナギが寝ている。眉毛が下がり、スヤスヤ寝ているナギは幼く見えた。

いつもはかっこいいけど、寝ているナギさんはかわいいな♡

そんな事を思っていると

ナギが目を覚ます。

「…。」

「…。」

お互い顔が熱くなる。りさはナギの顔を覗き込んでいたのだから…

「な…ナギさんおはようございます!!!」

出来るだけ笑顔で言う。

う…怒っているかな…?

するとおでこに指が飛んで来て

ベシ!!

「痛っ‼」

おでこを抑えてナギをにらむ。

「痛いじゃないですか!!」

「お前が俺に見惚れて動けなくなるからだろ?」

「う…」

何も言い返せない。

「りさ。」

呼ばれて顔をあげる。

「えっ…?」

ナギに抱きしめられる。心臓が今まで聞いた事ないくらいドキドキしている。

ななななんで!?

嬉しさと戸惑いが一気に押し寄せ、声にならない。

「悪かった。」

え?

「俺が守りきれなかったから…嫌な思いもさせた。」

「ナギさん。私は大丈夫です。2度も謝らないで。私はナギさんが守ってくれたことが嬉しかったですよ。」

「お前…森姫と話したこと…」

「ええ。覚えてますよ。」

するとナギは離れた。顔を赤くしている。

「ナギさん?」

「あ…あぁ。お前、全部覚えてんのか?」

「ええ。?」

りさの周りにはハテナが飛んでいる。

こいつ…好きって言ったことも覚えてんのか…?でも、状況は理解してないな。

「ほら、風呂行って来いよ。」

バスタオルを渡す。

「ありがとうございます!」

そう言ってりさは部屋を出た。

なに考えてんだ…俺は…

ナギは森姫に言われて気づいたのだった。

りさを好きだと言うことを。
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