if

□気づけばいつも
1ページ/3ページ

シン「……でよろしいですか?」

ナギ「……。」

シン「ナギ様?」

ナギ「……。」

シン「おい、ナギ!!」

ナギ「あぁ、分かった。」

シン「はぁ〜…何がわかったんだよ。」

昨日から明らかに様子がおかしい。

終始、何かを考えているようなナギ。

シン「一体何があった?」

ナギ「りさに…メイドと王子の関係だと…言われた。」

シン「…その通りじゃないか。」

ナギ「あぁ、でも何かが違うんだ…何でこんな風にモヤモヤするのか分からない…
それに何故あいつは俺を避ける?」

はぁ〜と息をつきイスの背もたれに体を預ける。

シン「…はぁ?
まだ気づいてないのか?」

ナギ「何がだ。」

シン「好きだということだ。」

ナギ「好きだという…こと…?」

シン「お前はりさが好きなんだろう?」

そう言うとシンは深々とお辞儀をして部屋を後にした。

ナギ「俺がりさを…?」

気づかなかったわけではない。
きっと心の中では好きだと思っていた。

だけど、自覚するのは

ナギ「なぜ…こんなにも簡単なことに気がつかなかったんだ…」

今日が初めて。


りさに会いたい。

そんな想いが益々強くなって行った…
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ