ウルトラマンゼロIF―NEW EARTH ODYSSEY―

□SEQUENCE03『再会、シンとマテリアルズ』
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 悪の宇宙人連合軍のメタルダイナスとの戦いから数日後、紫天一家と別れたシンは宛てもなく、街中を歩いていた。
(地球に来て数日、あっちこっちで怪獣が出現するようになってしまった)
 あれ以来、地球上に眠る怪獣達が眠りから目覚め、各地で出現、地球は再び、怪獣頻出期の時代に突入してしまい、ウルトラマンゼロとして活躍する機会が多くなってきた。
(ま、関係ねーや、俺はこの地球を守る、親父達、ウルトラ兄弟が守り抜いたこの地球を)
 それが自分が与えられた役割、使命なのだから。
「それにしても腹減ったな………どっかで飯食うか」
 空腹を感じ、辺りをキョロキョロ見渡す、お金があるのかと言うと実はある、あれから日払いのバイトを見付けてはそこで働いて稼いでいたのでそこそこある、種類はいろいろで工事現場の作業員から出店の店員、いろいろなバイトに就き、地球の文化と社会に馴染んでいっていた。
「お、喫茶店がある、そこにしよ」
 すると、テラス席がある喫茶店を見付け、そこで食事をしようと思い、店の扉を開き、中に入った。
「いらっしゃいませ、お好きな席へ………」
 出迎えの言葉が途切れた、シンを見たために。
「シュテル」
「シン」
 客である彼を出迎えたのはあのシュテル・ザ・デストラクターだった、そう、シンが訪れていた街は海鳴市だったのだ。




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