ウルトラマン〜無限の輝き〜※リメイクしました

□第4話『クラス代表決定戦』
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 フェニックスネストでみっちりとしごかれ、束とも再会した一夏は月曜日の放課後を迎えていた。



「俺のISは?」
 その質問に誰も答えてはくれなかった、一夏は今、第三アリーナの控え室にいた、他にはツバサ、箒、簪と一緒にフェニックスネストに行った組もいる。
「まだ来てないみたい、予想通りだね」
 「予想通り」とは、この事態を想定していたという事だ、新型の開発に躍起になっている倉持技研、そんなところにIS制作者が作ったISなんて送ればその技術を解明するべく解析を行おうとするはず。
「どうせ解析なんてできないのに………そんなことのために私の機体は」
 どんよりとした空気が漂い始めた、一夏は合掌して謝るポーズを取っていた、自分もその原因を作った要因として責任を感じていた。
「いいもん、束さんが完成させるの手伝ってくれるし」
 だが、それがなければIS制作者直々にサポートを申し出てくれなかったはず、ある意味ラッキーだ。
「簪ちゃん、引き強いから」
 そう、簪は引きが強いのだ、当たりにくいウルトラマンチョコのウルティメイトレアカードを引いているのでお墨付きだった。
「それでどうする? 早くしないとあのじゃじゃ馬娘がうるさいぞ?」
 控え室から見えるステージ上空、そこには青い装甲が目立ち、肩の左右には青いユニットが浮かび、巨大なレーザーライフル『スターライトMk-V』を装備した専用機『ブルー・ティアーズ』を装着したセシリアが浮かんでおり、いつまで経っても一夏が来ない事に苛立ちを感じている表情だった。
「飛んだらいろいろ言われるねあれ」
「こっちの事情も知らないで」
 頭を抱える一夏だが、不思議と気持ちは楽だった、やはりISを用いて特訓したのもあるが、自分の機体がここに来る前に一目見て、データにも目を通していたからもあるだろう、そして何より、情報を征するものは戦いも征する、セシリアのブルー・ティアーズのデータにも目を通し、特徴と武器を把握して、対セシリアの特訓もした、何も準備をしていないってわけではないため、リラックスできていたのだ。
「織斑く〜ん!」
 そこに、真耶が駆け寄ってきた、その後ろからは千冬がゆっくり歩いてくる、それが何を意味するのかを理解した四人の表情が変わった。
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