ウルトラマン〜無限の輝き〜※リメイクしました

□第4話『クラス代表決定戦』
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「来たんですね?」
「はい! 織斑くんの専用機が到着して今ピットに入りました!」
「分かりました!」
 一夏達は走りだした、この時を待っていたからだ、千冬は廊下を走るなと言いたかったがアリーナを独占できる時間も限られているので多めに見た。
「ここですね!」
 そして、重そうな自動ドアの前に到着した一夏達、センサーが反応して自動ドアは鈍い音を立てながらゆっくりと開いた。
「また会ったな………相棒」
 その中を見て一夏は静かに呟いた、中で待っていたのは白い足、白い腕、白い翼と全てが真っ白のISだった。
「織斑くんの専用機の……」
 真耶が名前を言おうとしたが。
「白式」
「あれ? 知っているんですか?」
 一夏が先に自分の相棒となる機体の名『白式』と呼んでいた。
「装着の仕方は習ってるな?」
「歩き方から飛び方までみっちりと」
「ならさっさと乗れ、時間も惜しいから」
 何か言おうとする千冬だが、それも一夏は言い述べた。
「フォーマットとフィッティングは実戦でやれ、だろ?」
「ちゃんと敬語を使え………ああそうだ」
 一夏はフェニックスネストで打鉄を装着した時のように白式も装着してみせ、背中に中にスラスターが内臓された白い翼、ウイングスラスターが浮いた、もしまだISを使っての特訓をしていなかったら千冬が指導していただろうが、レナに習っていたので必要はない様子、少し寂しい気分だったが。
「後はシステムが最適化してくれる…………気分が悪いとかはあるか一夏?」
 公私混同しない千冬だがこの時だけ、一夏と呼んでいた、弟が心配なのだろう、その気持ちをこの場にいた皆も、一夏も察していた。
「大丈夫、行ける」
 その短い答えに千冬は安堵した。
「ツバサ、練習の場所くれてありがとう」
「いいよいいよ、僕も練習になったし、それに謝らないといけないし僕」
 本当は学校でISを借りるつもりだったが却下されてしまい、試合二日前にしかISを用いての練習ができなかった、それに罪悪感を抱いていた。
「いいって、これからもよろしく頼むぜ?」
 ISを動かせただけでも貴重な時間、むしろ感謝していた、だが、それを言ってもツバサは謝り続けるだろうと感じ、一夏はその言葉を贈っていた。
「っ! ………G.I.G! これからもよろしくね!」
「じゃあ俺も、G.I.G」
 お互いその言葉を使い、返事を返した。
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