ショートケーキ
□小型の盗聴器
1ページ/3ページ
「似合わないアルな」
「そんな正直に言っちゃダメだよ 神楽ちゃん」
「おい、新八。お前もすごく失礼だわ」
時刻は午前9時。
カフェのスタッフ用制服を着た銀時が万事屋の玄関に立っていた。
いつもの銀時を並べて考えてみると…実に似つかわしくない衣装だ
いや、自分でも思うけどねっ!?こんな服来た事ねぇし…
「……行ってくるわ」
神楽や新八に言われたことを根に持ち、重い足取りで万事屋の階段を下りていく。
「いってらっしゃいヨー、あやによろしくネ!」
「ぎ、銀さん似合ってますって!ヤバイっめっちゃ痺れる憧れる〜っ」
フォローしてるんだろうが…ものすごいわざとらしい新八に銀時はふっ、と笑って
階段を下り、あやがもういるだろういつもの店に向かい歩き出す。
あーあ…あやにも笑われんのかね……銀さん泣くわ。
「それにしても……」
あやが困ってる顔に弱い俺だ。
今回のことでさえ、あやが困っていたから…
なんなんだろーなぁ……
そう心で思いながら、足を進ませた。