04/09の日記

18:22
サクラサク 辻村深月
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涙が止まらなかった。



最近の私はただ目の前のことを意味も忘れてこなすだけ。
いい加減やり方にも飽きてきて
「やらなければいけない」のに
「それをしなくては自分の道が拓けない」のに
甘えと緩みが出ていた。



やっぱり本は凄いと思う。
自分の中にすっと入ってきて
胸の辺りをきゅっと締め付けたり,暖かくする。


時には涙を誘い


時には柔らかい笑みを溢し


時には揺れていた自分を取り戻す。


その世界にまるで自分がいるような
いつの間にか時間が経っていたような
あの,読後の感じが好き。
いつも心が軽くなる。優しい気持ちになれる。

触れると傷がつくように逆立っていた心が
ふわふわ,暖かくてずっと撫でていたくなるような
優しいものに変わる。





綺麗な空だ。
ほんのり赤みがかった家壁が懐かしい気持ちにさせる。

先に飛んだ仲間を追いかけるように飛んだ雀に
「鬼ごっこ?」なんて声をかけたり
鵙の毛繕いを眺めるのが楽しい。

徐々に増えていく鮮やかな色や緑を見つけて
頬を撫でる風が優しいのに気付いて

「春だなあ」って
思うのが好き。

こんな優しい時間が
ずっと続けば良いのに。



静かに流れる雲をぼうっと見つめる。
どうして空はあんなに青いんだろう。
それも,爽やかで,かつ,全てを丸ごと受け入れて
包み込んでくれるような,青。
空が魅せる色んな表情が好きだけれど
やっぱり青空が一番安心する。

おはよう,お月さま
おやすみ,太陽



明日,どうか少しだけ
成長した自分に出会えますように。





追記

あさのあつこの解説がまた綺麗。
どうしてあんな言葉が紡げるんだろう。
まだまだ幼いな わたし

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