□ある日の昼休み
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「暇、だな」



6人仲良く机を合わせてお弁当

小春日和の昼休み


1人の男子生徒、竹谷八左ヱ門が呟いた




「あー、暇...だなぁ、確かに」

「暇だったらお菓子を食べればいいじゃない」

「どこのロココなの、勘ちゃん」

「昼飯がないなら豆腐を食べればいいじゃない」

「ここにもいたかー」


竹谷に続き3人が話し始める



ズズッ、と烏龍茶のパックをストローで啜った名前がふと口を開いた


5人男の中の紅一点、それが苗字名前だ


他の女子に嫉妬されることなく(むしろ他の5人が嫉妬されている)5人と仲つむまじく昼食中の彼女


が、口を開いた












「ね、戦場ってホモが多いって知ってた?」

































ある意味爆弾発言である。






「え、ちょ...名前さん?」
「名前、壊れた」
「紅一点が紅一点じゃなくなる瞬間」
「豆腐うまし」
「兵助黙れし」



ざわつく5人の中で再び話し始めるのは彼女




「男の人って、死に際になると本能的に遺伝子を残したい性的欲求が高まり、誰彼構わず...

そう、まるで年中発情期の兎みたいにヤりたくなるの

でも、周りに男性しかいない、でも本能が


こういう時、本能と理性だったらどっちが勝つか知ってる?

本能だから、ホモができるの。ホモができるメカニズム」







一点を見つめサラサラと述べていく名前に食い入るように話しを聞く鉢屋、竹谷、尾浜

苦笑しているのは不破で、豆腐を無表情で一心不乱に食べているのは久々知







「だから」





パッ、と顔を上げた彼女は5人の顔を見て言った






「皆は戦場になんか行かないでね」













※彼女はどうやら昔の夢を見たそうで※








(名前可愛い)
(天使だ、めっちゃ可愛い)
(もじもじしてる、栗鼠みたい)
(俺は絶対に戦争行かない)
(なんだ、ただの天使か)

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