10/24の日記

19:56
『沼地のある森を抜けて』読破
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ようやく読破しました。

いやぁ、深い、深すぎる。

前回の『からくりからくさ』もなかなか壮大だったけど、今回はまた違う意味での壮大さがあった。

前回のが横の繋がりーー全ての女性たちの物語だとしたら、今回は縦の繋がりーーある一族の、ひいては全生命の物語でした。


ぬか床とか味噌って女性ならではのアイテムが、ここまで深い物語になるとは…そして堅物な理系女子があれやこれやと巻き込まれていって、少しずつ変わっていくのがまたいい感じです。

自分の『女』に疑問を感じながら、喜んで『光彦』の面倒を見たり、フリオの世話を焼いたり、ラストでは風野さんとちゃっかり結ばれてしまったり…
いやぁ、正直読んでてドキドキでしたよ!
その辺の官能小説なんかよりよっぽど濃厚なのに、生臭くないから読めちゃいましたけども。

風野さんのキャラがまたいいんですよね。
どこまでも男性的なのに、自分では男を捨てて生きてるって辺りが。

世の男性諸君にもこうあって欲しいもんだ、なんてね。

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