10/27の日記

00:26
なりたい、私
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目下の課題。

自分はどんな作家になりたいんだろう?



一つだけどうしても書きたい作品はある。
路上のみんなの姿を、あの人たちの姿を伝えたい。

それができるのは私だけだと思ってるから、絶対に成し遂げたい。


でも多分、それだけでは作家として生きられない。

それでもいいかなと思ってたけど、死ぬ間際ベッドの上で何をしたいかって考えた時に、やっぱり奏でるか作るかしていたいなぁって

そのためには、作家として生き残らないとなぁと思ったのです。


そのためには、他の話も作れないといけないわけで。

アイデアももちろんだけど、自分らしい『売り』を作らなければと思っていて。


梨木香歩先生の小説だったら、何と言ってもみずみずしさと優しさ。

丹精込めて作った野菜のサラダを食べているような爽やかさ、お母さんやおばあちゃんと一緒にいるような温かさを感じずにはいられない。

そしてそこに女性ならではの鋭さが入る。
ちゃんと地に足がついて歩いていく女性の強さも感じるのだ。


那須正幹先生の小説だったら、やっぱりワクワク感。

幼馴染の親友たちと繰り広げる、数々の冒険やイタズラ、挑戦。

ダメダメな奴らだって、みんなでやれば何とかなっちゃう。
もちろん、失敗するのも怒られるのも、成長するのも三人一緒。

同じシリーズで50話も書いたというのも、またすごい!
しかも似たようなテーマはあっても(探偵モノ・怪談モノなど)アプローチの仕方や結末が全然違う。

本当に、毎回楽しませてくれる作品を提供してくれるのは、やっぱり子どもの気持ちをよーく分かってるからなのかなぁと。


今までは児童小説作家中心だったから、そろそろ大人っぽいのも読まないとなぁ、とは思ってるんだけど

でも結局は、児童小説かヤングアダルトしか書けない気がする。

何故なら私は『子ども』だから

私の中の私が『もっと褒めて!もっと褒めて!』って泣いてるのが分かるから。

だから私は書かなければと思う。

そうだ、あの子のこともいつか書かなければね。

多分ものすごく痛みを伴うから、まだまだ先の話だと思うけど。

私なりの償いと、愛情表現。

届くといいな。

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