過ぎたアヤマチ
□No.0
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朝練が終わり、教室へ行くと女子たちがそれぞれグループになって、雑談を交わしていた
その横を通り、自分の席に着くと近くの女子の話が聞こえた
「今日さぁ、2年に転校生来るってー」
「マジ?!男子かなぁ
美形だったら、テニス部に入って欲しいよねぇ」
転校生か…
なんでもいいけど《イケメン=テニス部》って方程式作るのやめてほしいな…
「私、女子って聞いたけど…
結構、美少女らしいよ」
「えー
男じゃなきゃ、綺麗でも関係ないし…」
「ははっ… 男好きも大概にしなよー」
「後で痛い目見るよ」
「うー…」
その後は好きなものや人の話をしだしたので、耳を傾けるのをやめた
――てか、微妙な時期だよね
新学期になって、もう2週間経つのに…
『これが始まりだった』
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