過ぎたアヤマチ
□No.3
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終わったと同時に景吾が立ち上がった
後ろって言っても、斜め1個しか変わんないから、普通にみえるんですよ
跡「オイ…」
「愁!!!」
景吾が一瞬呼んだっぽいけど、それに被せて誰かが私のことを呼んだ
声がした方を見てみると、すごく息を切らした宍戸がいた
何をそんな急いでんのかなーとか思ってたら、いきなり手を引っ張って屋上に連れて行かれた
『ちょ、何?!』
いきなりのことに、おとなしくついて行っていたが、やっと思考が回復して、手を振り払った
宍「お前なぁ…せっかく人が心配してやったってのに…」
『いや、そんなん知らんし…』
宍「…はぁ〜…鈍感が…」
『はぁ!?』
そんな分かりやすい溜息疲れても困るし…
『で、マジ何なの?』
宍「だーかーら!昨日のが、学校中に広まってるわ、跡部たちは昨日と一変して、お前のこと悪く言ってるわで…」
『あ、やっぱりか…』
宍「は?」
まぁ、視線が痛いんだから、それは嫌でも分かるわ
…"昨日と一変して"ね…
うちらの絆ってそんなもんか…
いきなり入ってきたやつの発言で切れるような…
宍「お、おい、大丈夫か?」
『え?…あ、うん…』
自分では普通だと思っていたが、やはり顔に出ていたのか、宍戸に心配された
気にしてないつもりなんだけどな…
やっぱ、ショックか…
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