過ぎたアヤマチ
□No.4
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バンッ!!!
部室でジャージに着替えていると、すごい音と共にドアがあいた
部室にいた奴全員の視線が集まる中入ってきたのは、長太郎だった
宍「お、おい…どうした、長太郎」
いつもは温厚なこいつが何故か怒っている
周りが見て分かるくらいには…
何があったんだ?
部室にいた他の奴らも驚いているようだ
今は、愁以外の元レギュラー(睡眠中のジロー含め)だけだが、全員長太郎のオーラがすごすぎて固まってやがる…
眉間にしわを寄せたまま、長太郎は口を開けた
鳳「それがですね…
要さんが愁先輩に殴られたらしいんです…」
「「「!?」」」
長太郎の一言に全員が再度固まった
鳳「しかも、ちゃんと仕事をしているのに、仕事をするのがが遅いとか、サボってるだとか、言いがかりつけられているらしいです
それが何度も…」
向「なんだよそれ!?」
いってることが理解できなかった
愁がそんな事するか?
しねぇだろ…
そんなの2、3年いれば分かるはずなのに…
長太郎の発言にも皆眉を顰めていた
岳人が声を上げたのも、長太郎への不快な思いからだと思っていた…
向「愁のやつ、最低だぜ!」
この発言に長太郎以外、全員驚いていた
いくら単純だからと言っても、目撃したわけでもねぇのに、そんなに悪態がつけるものなのか?
部室の空気が少し不快感を抱くものになった…
何かがおかしい…
そこで部室のドアが開き、話題の中心の人物が入ってきた
『…え?………何?…』
全員の視線が愁に注がれているため、戸惑うを通り越して固まっている
そんな愁に長太郎が一言
鳳「最低ですね」
『え、何のこと?』
鳳「とぼけないで下さい…幻滅しました」
そう言い長太郎は部室を出て行った
一方的に暴言を吐かれ、愁は何のことか分からずその場に立ち尽くしている
岳人も似たようなことを言って出て行った
そのまま立ち尽くしていた愁に説明すると返ってきたのは、やはり「やってない」だった
結局は話が逸れて、なあなあになった
この時は2人しか信じていなかった…
そのはずなんだ…
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