読み物

□いかにして彼らの確執は生まれたか
1ページ/3ページ



いつものように鬼灯さんのお隣でヒイヒイ言いながら仕事をする毎日。
重要な書類はほとんどが鬼灯さんの管轄で、私は記録課の書物を探しに行ったり、客人の接待や、掃除などをしている。
雑用がほとんどだったが、重要度の低い仕事は少しずつ私も任せられるようになって、自分の成長を噛み締める。


そんな中、今日は桃源郷から桃太郎くんが決算報告書を届けて来てくれた。


『お疲れ様ー。』
「ハイどうぞ、白澤さんにお渡しください。」


判子を押された書類を受け取ったが、桃太郎くんは固まっている。
じっと鬼灯さんを見つめて、何を思ったか、


「鬼灯さんってやっぱり白澤様に似てますよね。目が切れ長で……」


『え。どういうこと?』

すると桃太郎くんは呆れたように、白澤さんのプレイボーイっぷりを語ってくれた。

しかし次の瞬間、ガッと鈍い音が。

『アダッ……』


鬼灯さんがすぐ横にあった柱を拳で殴っていて、粉砕されたそれらは私の頭に。
パラパラと破片は落ちて桃太郎くんはさっきとは違う意味で固まっている。

鬼灯さんが拳をさすりながら謝罪すると、今度は後ろから閻魔大王が現れ、白澤さんとの不仲加減を話す。
この前桃源郷に行った時点である程度はわかっていたのだが、想像を絶するほどの不仲だったようだ。

ヘラヘラと笑いながら大王がこのネタをたまに反撃に使うといえば、今度は大理石にボールペンが刺さっている。


最近の鬼灯さんはちょっとバイオレンスすぎると思うのだが、どうですかね皆様?
え?そこが素敵だって……?ドM共め。
応援するなら紅葉様をしてよ。
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ