読み物

□三匹が逝く!
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「え?鬼灯様今日お休みなの?」
『なんせ二日続きで徹夜だったからね。』
「いつも多忙だしねぇ、ちゃんと休ませないと効率も悪いし。」


困り顔で対応する大王。
シロは遊びに来たのにとしょんぼりする。

ちなみに私は徹夜一日目です。
眠すぎて実はちょっとハイなんだけど、誰か気づいてくれないかしら。



大王は鬼灯さんの寝起きの悪さについて語る。
この前寝坊しかけたときは焦りからか怒られたりはしなかったぞ、奇跡か。
クワガタやカブトムシが理由で起こされてたらそりゃ私だって蜂の巣にしてやるよ。


「それにあのコ結構爆睡型だからなかなか起きないかも……。」

それを聞いて雉のルリオくんが提案する。
シロくんは抵抗するが、ルリオくん曰くアメリカンホームドラマのアットホーム加減を想像したらしい。
鬼灯さんにそれは通用しないだろ。


猿の柿助くんはどうやら出来心で青い柿をカニにぶつけた思い出に頭を抱える。
栗と蜂と臼を思い出してはブルブルと震える。
まあ因果応報だよね。


閻魔大王に行っておいでと送り出される私たち。
というか私もかよ!
理由は「鬼灯くんは紅葉ちゃんには甘いから。」だそうで。
そうでもねーよ。殴られるのを受け止めてるからそう思うだけだろう。
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