Novel
□snow white
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「ついたよ」
「うわ…すごい」
一面雪だらけ。
まっしろな世界。足跡をつけるのすら惜しいくらいまっしろな世界だった。
「ここどこなんだろ」
「わかんないね」
「まあいっかぁ」
「いいよ」
僕は雪の上に寝っ転がった。
彼女もその横に寝っ転がった。
2人で手をつないで空を見た。
「星がきれいだね」
そういうと彼女は笑顔で「そうだね」って言ってくれた。
「さむいね」
「ね、」
「このままだったらさ…」
その先は言わなくても分かったと思う。彼女にも伝わっていたと思った。
「いいよ、ふたりなら」
彼女はこっちを向いて笑った。
やっぱりこの笑顔が好きだ。
次に起きたときは、2人はどんな姿になってるのかな?
次に出会うときは結ばれるかな?