夢の世界へ
□恋心〜紅夢〜第1章
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私は、最近友達の紹介で知り合った人のことが、気になって仕方ない。
「さゆみ何か最近上の空じゃない
?」
柚希さんが、心配そうに声をかけてきた。
「そうですかね!?めっちゃ普通ですよ。」
「いや。役の事で悩んでるとか!?」
「それも、ありなんですがちょっと」
また会いたいけど、誘いにくいな…なんて考えていたらちえさんに、ちょっと感づかれてしまったかな…?
稽古は、終わり帰り道今日は、雨だった。
お付きが、車を用意してくれたので濡れずにすんだ。
何気なく流れる景色を見ていた。
「あれ!!ちょっ!!ちょっと停めて!!」
雨に濡れたあの子だった。
「えっと、ゆきちゃん!!」
その声に、ずぶ濡れのゆきは、気づいた。
「あっ!!えっーと…この前お会いしましたよね…えっと」
「とりあえず、乗って乗って」
運命の再会だった。